過去20年間にわたり、医療業界でたくさんの医師と関わってきた私が考える、
自分に合った良い病院、お医者さんの選び方をご紹介します。
医者と病院は患者が使い分けるもの
患者にとって医師は神様のような存在に感じるかもしれません。辛い病気の症状を治してもらったときや手術してもらったときは、確かに神様のように感じますよね。
しかし、医師は神様ではなく人間です。
医師それぞれには、個性もあり、得意不得意の分野もあります。
私たち患者が各医師の得意分野を知って、複数の医師を使い分けることが望ましいのです。
極端な話、例えば医師免許さえあれば、眼科の先生だって盲腸の手術をすることは許されますが、誰もお願いはしないですよね。
医師には深く携わってきた専門領域がある
医師は医学部を卒業後、大学病院等において自分の希望する診療科で実習や研究に励みます。すなわち、医師それぞれには深く学んできた専門の診療科があります。
その専門性の高い領域の病気についての知識は、その他の領域の知識よりもはるかに高いのです。
つまり、私たちが病気を診てもらう際には、その病気を専門に研究してきた医師に診察を受けたほうが最新で的確な治療が受けられるというわけです。
自宅の近所のかかりつけ診療所を選ぶ際にも、同じ内科であっても、「消化器内科」、「呼吸器内科」、「循環器内科」など、それぞれの医師の専門分野(得意分野)である、胃腸系、肺気管支系、心臓血管系などの違いを知ってから、自身の病気に合った専門の医師の診療所をかかりつけにしたほうが望ましいわけです。
ホームページを確認する
医師それぞれの専門分野(得意分野)を知るには、各病院や診療所のホームページを見るとよく分かります。
特に医師のプロフィール欄を見ると、その医師の卒業大学や勤務してきた病院と診療科名などが記載されています。
その中で注目してほしいのは、大学時代の研究内容や論文の研究テーマ、資格(専門医や指導医)の学会名、そして何より医師のコメントです。
そこを読むと、この医師がどんな病気を得意とするのかが自然と分かります。
以上、医師や病院の選び方のポイントをご紹介させていただきましたが、
ぜひご自身が診てほしい身体の部位や症状に合わせて、専門性の高いかかりつけ医を選択いただけましたら幸いです。