ある日、わんちゃんの身体を撫でていたら、「あれ?」とわんちゃんのからだに腫瘍が出来ているのに気づくことがあります。
我が家のトイプードル(13歳)も12歳の頃にトリマーさんから指摘され気づきました。
後ろ足の付け根の外側の皮下にブヨブヨとした柔らかい1-2cmほどの「できもの」ができていました。
触っても犬は痛くないようでした。
すぐに動物病院へ連れて行きました。
動物病院では、注射針を刺して細胞診の結果は、良性の「脂肪腫」。
脂肪腫のできた場所も運動機能的に悪影響はないとのことで、無治療で経過観察となりました。
その後、13歳となり、胸部脇あたりの皮下にも1カ所1cmほどのブヨブヨ腫瘍ができています。前からあった後ろ足の付け根の外側の脂肪腫は少しずつ大きくなっています。
犬の脂肪腫についてご紹介します。
原因
脂肪細胞が原因の良性腫瘍で、高齢のわんちゃんに発生することが多いため、老化現象のひとつと考えられています。予後も良好です。
症状と治療
皮下にできたブヨブヨした柔らかい腫瘍のため、わんちゃん自身は気にしていないことが多いです。飼い主やトリミング時にわんちゃんのからだを触ることで気づきます。
単発でできる場合や、複数同時にできることもあります。
筋肉の圧迫など、運動機能に影響を与えなければ痛みもなく、無治療で大丈夫です。
脂肪腫がかなり大きくなったり、筋肉を圧迫したりして、わんちゃんの生活に支障をきたす場合は切除手術となります。
診断のために
脂肪腫と診断されれば、良性で予後も良好ですが、わんちゃんの身体にできる腫瘍には悪性のものもあります。
わんちゃんに触れていて「できもの」を見つけた時は、まずは一度、動物病院へ連れて行って、良性のものかどうか診断を受けていただくことが大事です。
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