腎臓がんの発覚から告知、手術、現在【再発転移なし】までの経過~きっかけは健康診断の超音波検査~

2016年に腎臓がん手術をし、現在丸7年経とうとしています。
当時の経験談を紹介させていただきます。

腎臓がんになる前の生活

当時は24時間365日仕事に明け暮れ、ストレスもかなりのものだったと思います。
当時の仕事上、寝不足+極度の冷え+運動不足+ストレスの毎日でした

腎臓がん発覚までの異変

仕事上、車の運転をしていたのですが、車のシートに座ると肋骨がお腹につっかえるような感じがありました。何となく健康診断では大腸内視鏡を受けたほうがよいかなと思っていました。

腎臓がん発覚のきっかけ

転勤により、会社の定期健康診断を初めてのクリニックで受けました。
腹部超音波の際に技師さんから、「所見あるので医師の診察を受けて帰ってください」と言われ、「脂肪肝かな?」と軽く考えていました。

健康診断の最後に大腸内視鏡検査を受けて、やれやれとほっとしていたところ、
検診センターの医師に超音波の画像を見せられ肝臓と腎臓にできものがあると言われました。

詳しく調べるためにMRIを関連施設で予約し撮影。
その後結果を聞きに行くと、肝臓は血管腫(良性)、腎臓は4cmの癌の疑いとのこと。

明らかにその検診センターの先生は焦っている慌てている様子でした。
「どこに紹介したらいい?」と聞かれるも、転勤したばっかりで土地勘もなく、返事に困っていると、そばにいたベテランの看護師さんが「そりゃ、大学病院でしょ!」と言ってくれましたが、その先生は、自身の出身大学の泌尿器科の先生にも確認してくれ、「紹介状の宛名は泌尿器科医とだけ書いておくので、自分の行きたい病院に出したらいいよ。もちろんその大学病院でも大丈夫だよ」と。

それで、当時の家の近くにある大学病院に自分で予約し、受診しました。
ホームページで医師の顔写真も確認し、誠実そうな顔の先生を指名しました。

腎臓がんの告知

持参した紹介状と画像から、腎臓がんに間違いないだろうとのことでした。
大学病院の医師も腹部超音波をしてくれましたが、「僕はこの大きさの腎臓がんを超音波で見つけられる自信はないよ。見つけてくれた技師さんに感謝だね。」とのことでした。技師さん、ありがとう!

その後、再度MRIなど検査実施し、
左腎細胞がん、4cmでステージ1。

直近で保険適応になったばかりのロボット(ダヴィンチ)手術で部分切除が先生の推奨でした。

初めての癌告知=死の恐怖におびえていた私は、部分切除で癌が残ってたらどうするの?ロボットで大丈夫なの?左腎臓まるごと取ったほうがいいのでは?など、色々な質問をしましたが、すべての質問に丁寧に答えてくれました。
腎臓以外のことは自信ないが、腎臓に関しては、手術に自信がある。手術中に万が一のことがあっても対応できる。今後再発したとしても何度でも手術して取ってあげる。など、誠実で安心できる雰囲気がありました。

腎臓がんの手術

子供の頃に側湾症の手術をしている(背骨にステンレスが入っている)ため、全身麻酔は点滴(硬膜外ではない)。側湾症のせいで肋骨が邪魔してロボット手術のアームが1本使えなかったらしいが、
手術無事終了

名前呼ばれて、気づいたら、まずすごい尿意。尿道に管入っているのだけど、おしっこが漏れそうでたまらん気持ち悪さ。
その後、吐き気と嘔吐

腹部は全く痛くない
痛くないのに看護師も医師も腹部の傷跡の痛みを聞いてくる。鎮痛剤はいらないのです。

腎臓がん手術後

結局術後は追加の痛み止めは使わなかった。
お腹の傷口もきれいとのこと。

ただし、2~3日ほどはとてもダルかった。腎臓機能が低下するとこんな感じなのか?と思うほど、ダルくて、1日中ウトウトしてて、スマホを見る気力も出なかった。
3日目ぐらいからは一気に身体がラクになり、食欲もあり。

なぜか微熱と炎症反応は続いていた。(⇒この微熱と炎症反応の長引きが後々の残った腎臓の萎縮につながったのかもと思っている)

術後1ヶ月で仕事復帰もできました。
ロボット手術の傷跡はほんとにきれいで、全く痛くありませんでした。

病理検査の結果

病理検査の結果を聞きに行ったときはとても緊張した
腎臓がんの場合は癌のタイプによって予後が異なるから

結果は、
37✕35✕30mm大の左腎部分切除献体に30✕29✕17mm大の充実性腫瘤。
嫌色素性腎細胞癌 G2 Grade2 切除断端陰性

でした。

腎臓がん病理検査の結果

腎がんの中では、珍しいタイプでおとなしいタイプの腎癌。先生自身も再発患者には出会ったことないとのことでした。

それでも、腎がんは腎がん。
腎がんには5年で完治というものはなく、10年後、20年後も再発転移する可能性ありとのことで、
一生経過観察ですとのことでした。
医師曰く、年に1回の人間ドックだと思えば良いと。(⇒この年1回のCT検査のおかげで、その後卵巣がんが発見されたのです!

現在丸6年経過

腎臓がんの手術をしてから丸6年経ちました。もうすぐ7年です。
丸5年経ったところで、新たに卵巣がんになった訳ですが。。。

腎臓に関しては、再発も転移もありません。

ただし、左の腎臓は術後じわじわと萎縮しており、腎機能も徐々に低下しています。
GFR:50~60台
卵巣がんの術後抗がん剤治療によりガクンと腎機能が低下したように思います。
これからは腎臓を大事にしないといけませんね。

がん情報サービス HOME:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
国立がん研究センターが運営する公式サイトです。
にほんブログ村 病気ブログへ PVアクセスランキング にほんブログ村
タイトルとURLをコピーしました