《経験談》卵巣がんの抗がん剤(TC療法)の副作用と便利グッズ

やっと卵巣がん(明細胞がんT1c1)の抗がん剤治療を終えました。

抗がん剤はTC療法(パクリタキセル&カルボプラチン)を3週間に1回の点滴を6回(トータル18週間)の実施です。

治療中に経験した副作用(下記)すべてをまとめてそれぞれ記録しておきます。

蕁麻疹:

パクリタキセル投与後30分ほどでポツポツと蚊に刺されたようなかゆみを伴う蕁麻疹が上腕や首まわりに出ました。

程度は軽かった(3~4カ所)だったので、抗アレルギー剤を追加投与して蕁麻疹が消えたのを見計らってパクリタキセルの点滴を続投されました。

覚醒:

抗がん剤投与当日の夜は眠れませんでした。

抗がん剤とセットで投与される抗アレルギー剤の副作用で投与中に爆睡してしまうのとステロイドの影響で夜に目がランランと覚めてしまうのです。

抗がん剤投与日のみ睡眠導入剤を服用するのもありですね。

便秘:

抗がん剤投与翌日から5日間ほどは必ず毎回便秘となっていました。

病院からは便秘薬(マグミット)を処方してもらっているのですが、服用すると余計にお腹が張って苦しくなる感じでしたので便秘のままで過ごしていました。

抗がん剤投与後に5日間毎朝服用するステロイド薬の副作用だろうとのことでした。

5日間ほどが過ぎると便秘は自然と解消されていました。

味覚障害:

抗がん剤投与3日後にいつも味覚障害が起こりました。濃い味つけでないと美味しくないと感じる症状です。ただこの味覚障害は2日ほどで自然に改善されました。

下肢関節痛、下肢筋肉痛、座骨神経痛:

抗がん剤投与後1週間はいつも下肢の痛み(関節、筋肉、座骨神経痛)が現われました。

1週間ほど経つと、この痛みは自然と消えていきます

痛みのある1週間は、下記の薬を服用しました。

下肢関節痛⇒セレコックス、トラマール

下肢筋肉痛⇒芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

座骨神経痛⇒疎経活血湯(そけいかっけつとう)

骨髄抑制、白血球(好中球)、貧血、動悸、息切れ:

抗がん剤投与の副作用で骨髄抑制が起こり、どんどんと白血球(好中球)の値が減っていきました。

抗がん剤投与直前に血液検査をして確認するのですが、抗がん剤投与5回目の際には好中球の値が低値のため、抗がん剤投与延期となりました。

結局5回目投与ができたのは当初予定より2週間も後でした。

また、5回目の抗がん剤投与時の頃から、赤血球(鉄)低値となり貧血の症状(動悸、息切れ)も出てきました。

全6回の抗がん剤投与を終了してもしばらくは低値のため、感染には気をつけて、自然に正常値に戻ってくるのを待つ必要があります。

貧血⇒1ヶ月間だけフェロ・グラデュメット(鉄剤)を処方されました。

↓貧血には、下記のサプリメントやウエハースを毎日食べてます。オススメ!

膀胱炎、残尿感、頻尿、血尿:

1回目の抗がん剤投与後2週間ほどしたころに、膀胱炎のような症状が発現しました。

はじめは微熱(37~38度)と尿のにおい(ラーメン?シナチク?のような)が気になり、

その後、ごく小さな血の塊が尿に混じり、一晩は30分に1回程度の頻尿となりました。

血尿や頻尿のピークは一晩ほどで終わりました。

2回目の抗がん剤投与の際に医師に相談すると、抗がん剤の副作用で感染しやすくなり膀胱炎のような症状が出たのだろうとのことでした。特に治療はなかったです。

薬剤師に相談し、市販の漢方薬(ボウコレン)を服用し、いつの間にか治っています。

外陰部のかゆみ:

抗がん剤投与2回目の後、外陰部にかゆみが発現しました。

医師に診てもらっても何も異常はないとのことで、これも易感染性(感染しやすくなっている)のせいだろうとのことでした。

感染(かゆみ)原因が菌か真菌(カンジダ)で処方薬は異なりますが、

まずはリンデロン軟膏を塗ってみて、治らなければまた受診してカンジダを疑いましょうとのことでした。リンデロン軟膏を塗るとすぐに治りました。

外陰部のかゆみ⇒リンデロン軟膏。

肛門周囲のかゆみ、ただれ:

抗がん剤投与6回が終了したころから、度々、肛門周囲のかゆみやただれが発現しました。

在宅勤務のため、終日座椅子に座りっぱなしのため、蒸れと易感染性が原因だと思っています。

これもリンデロン軟膏を塗るとすぐに治るのですが、何日かするとまた再発します。

白血球の値が正常値に戻るまでは繰り返すのかもしれません。

肛門周囲のかゆみ⇒リンデロン軟膏

点滴痕、血管炎症、血管変形、内出血:

抗がん剤(パクリタキセル&カルボプラチン)投与は半日以上かかるため、長い時間強い薬剤にさらされることで血管に炎症が起こったり痛みを生じたりしました。

点滴の針を刺すのが上手な医師や看護師さんの時には点滴痕はきれいなのですが、

何度も針刺しミスをされたり、点滴速度を弱めたりすると後で内出血や痛みが出ました。

点滴の際には、血管の点滴の針挿入部分を温タオルで温めてもらうと、針も入りやすく、

特にカルボプラチンとその後の生理食塩水投与時の針刺し部の痛みもかなり軽減されました。

↓抗がん剤の点滴速度を弱めた(長時間薬剤にさらされた)ことで下記のような内出血ができました。

血管の炎症痕にはステロイド軟膏を処方され、2~3ヶ月後にはきれいに治りました。

歯肉炎、虫歯:

抗がん剤投与期間中(約半年)ずっと、片方(左)の下の奥歯で噛むと痛みを感じるようになりました。

骨髄抑制により白血球が低下し、左下奥歯の根元が虫歯?で炎症を起こしていたのだと思います。

事前に歯医者さんに行っておくべきでした。

6回の抗がん剤投与が終了すると、歯の痛みはなくなり左側でも噛めるようになりました。

でも早めに歯医者さんに行っておきます。

口内炎:

抗がん剤投与2週間後くらいから毎回、1週間ほど(次回の抗がん剤投与まで)口内炎がぽつりぽつりとできました。

医師や看護師、薬剤師さんからは常にうがい薬で口内を清潔に保っておくよう言われていましたが、ついついサボってしまって口内炎が出来てから慌ててうがいしてました。

口内炎⇒アズノールうがい液(これオススメ)、デキサメタゾン口腔用軟膏

脱毛:

初回抗がん剤投与の2週間後から3日間ほどの間に一気に抜けました。

お風呂で洗髪時に抜けても抜けてもさらにどんどん髪が指にまとまってくっついて抜けてくる感じです。

抜けて抜けてキリがない!とある程度で諦めてお風呂を上がるって感じでした。

ちょうど2回目抗がん剤投与の際に病院の理髪店でスキンヘッドにしてもらいました。

これ、オススメです。

抗がん剤全6回終了後は、およそ2ヶ月でいがぐり坊や(スポーツ刈り?)状態まで髪が生えてきました。

まつげはもっと早く生えてきますよ。2ヶ月後にはビューラーでカールできるほど元通りになりました。

脱毛時に重宝したグッズ(ウィッグや帽子、その他)については、

別ブログ↓で紹介しています。

      ↓
     2ヶ月後
      ↓

足先のしびれ:

抗がん剤投与の回数を重ねるごとに足先がしびれて感覚が鈍くなりました。

特に痛みはないのですが、靴を履いて走るとコケそうな感じです。

抗がん剤投与終了後2ヶ月経ちましたがまだ少ししびれているため、

まだ一度も走っていません。

その後(追記)、抗がん剤治療終了後4か月を過ぎた現在は、足先のしびれは全くありません。走ることもできるようになりました。

皮膚(胴体)ピリピリ感:

抗がん剤投与2~3週間目に度々胴体部分(お腹や脇腹)にピリピリとした痛みを感じました。程度は軽く、見た目には何もないのにピリピリ感があるというもの。

看護師さんに言うと、帯状疱疹かな?と診てもらいましたが、違うみたいだねということでした。

手術創のかゆみ:

手術創のかゆみは術後半年間くらいは度々現われました。

ケロイドなどの予防のためにテープを貼っていましたが、テープの端っこのめくれてきたところから赤くなりかゆみが発生しました。

かゆみが出るとステロイド軟膏を塗って、かゆみが治まればまたテープを貼るという繰り返しをし、術後半年を過ぎてからはテープを卒業しました。

その後はじめは赤く盛り上がり気味でしたが、次第に茶色く落ち着いてきています(かゆみは全くありません)。

かゆみ⇒リンデロン軟膏

傷跡テープ⇒アトファイン(腹部の傷痕が長いのでLLサイズとLサイズを継ぎ足して使用しました)

↓おすすめ

無縫製ショーツ⇒傷あとにゴムや縫い目が当たって痒くなるのを予防できます。

病院の売店で見つけてから気に入り、ネット購入↓して毎日履いています。
ゴムや縫い目がないので傷口への刺激がなく痒くなりにくい、おすすめですよ!

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コメント

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