《経験談》抗がん剤の副作用による手足のしびれ

癌の治療で抗がん剤治療を行なう場合、その抗がん剤の種類によっては、手足の先のしびれ(末梢神経障害)の副作用が起こることがあります。

乳がんや卵巣がんの治療に使われることが多いパクリタキセルやドタキセル、シスプラチンなどがあげられます。

これらの抗がん剤によるしびれの副作用は、出現時期や強さに個人差はありますが、抗がん剤投与後2-3週間後ぐらいから、抗がん剤投与の回数を重ねるごとに出現率や強さが高まっていくことが多いようです。

症状と完治

症状としては、手や足の先に、ジンジンとしたしびれた感覚や触っている感覚が他部位と異なる違和感、電気が走るような痛みなど、症状にも個人差がありますが、すべて抗がん剤による神経障害が原因です。

症状の完治は、まず原因となる抗がん剤投与を終えることですが、抗がん剤治療が終了してもすぐには症状が消えることは少なく、徐々に軽減されるため、しばらく(個人差ありますが数ヶ月~数年)の期間は、しびれの副作用と付き合っていくことが多いようです。

症状が出ているときの注意事項

症状が出ている時の注意事項としては、
足先のしびれの場合には、靴の選び方や階段などの段差、走らないことに気をつけ、転倒を予防する必要があります。
手先のしびれの場合には、料理やPCキーボード作業など手先を使いづらくなるため、日常の対策が必要となります。

予防方法

予防方法として、各病院では、少しでもしびれの副作用の発現を抑えるために研究されています。

「圧迫法」:手足の先を圧迫することで血流を抑えて抗がん剤が手足の先にまで届くのを防ぐ方法です。手にはきつめの手袋。足には弾性ストッキングを着用します。
「冷却法」:手足の先を冷やすことで血流を抑えて抗がん剤が手足の先にまで届くのを防ぐ方法です。手足の先にアイスノン(氷)を当てて冷やします。

最後に

最後に、私自身も卵巣がんの治療で抗がん剤(パクリタキセル)投与し、両足先のしびれを経験しました。
しびれ発現時は、足先の感覚がしびれているため足の爪切りが怖かったのと、外出時の歩くスピードはゆっくりでした。走ることはできませんでした。
しかし、抗がん剤治療終了後4か月で、足先のしびれはなくなり、爪切りや走ることも怖がらずに元通りにできるようになりました。

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