今はキャリアコンサルタントとして日々活動している私も、受験当時は営業職として忙しい毎日でした。もちろん養成学校(講座)での理論に関する授業はちんぷんかんぷんで各理論家についてゆっくりと読書する暇なんてなかったのですが、必要最小限の勉強で一発合格できました。
私が実行した経験をもとに、一発合格に向けての学習ポイントをご紹介します。
一発合格のすすめ
社会人の方が受験される場合には一発合格をおすすめします。
社会人の受験の場合には、初回の受験で1科目落としたりして不合格だった場合、2度目の受験でのクリアは難しいようです(私の周りの人たちはそんな人が多いです)。
養成学校(講座)の同期と一緒に勉強したり、ロープレ練習したりして気持ち的に盛り上がった初回受験に比べ、2回目以降の受験では、孤独にひとりで自己学習を続けていく必要があり、日々の仕事の忙しさから、モチベーションの維持が難しいのではないかと思います。
学科試験に向けて
養成学校(講座)での授業に使ったテキストで勉強されるのもいいですが、試験対策として短期集中的に暗記するには、下記の2種類の本(問題集)を何度も繰り返しトライすることをおすすめします。
さらに、各理論については、関連ある用語や名前をノートにまとめて視覚的に覚えるのが効果的です。
(用語の深い意味は合格後に学ぶとして試験に向けては視覚的に暗記しましょう!)
★国家資格キャリアコンサルタント学科試験 要点テキスト&一問一答問題集
これは常に売り切れになるくらい人気の問題集です。
この問題集を最低3回は読み返してくださいね。各問題にチェック欄が3回分ついていますよ。
★養成学校(講座)作成の試験対策用の問題集
各養成学校から試験対策用の問題集が発行されると思います。
私の通っていたリカレントではオンライン問題集が発行されていました。スマホやipadでいつでもチャレンジできるので便利でしたが、最終的には上記のうさぎの絵の問題集と自分で作ったノートが頼りになりました。
実技試験(論述試験)に向けて《JCDAの場合》
論述試験は時間との勝負になるかと思います。
そのため、論述試験を解答する上でのルールをしっかりと身につけておく必要があります。ルールに反すると減点される可能性があるので注意。
解答文章の決まりごとを守る(文章を書く上での礼儀)
●解答欄をはみ出して解答しない。
●解答文章の中身(重要キーワード)と文末ルールを守る。
■理由を聞かれたら ⇒「・・・と思われるため。」で終える。 ■自身の考えを聞かれたら ⇒「・・・だと思われる。」で終える。 ■今後の面談での展開を聞かれたら ⇒「丁寧に傾聴し」「自己理解を深める支援」「仕事理解を深める支援」「主体的に取り組める(意思決定できる)ように支援」をしていきたいと、「4項目」すべてを盛り込んで解答する。
以上、論述試験は相談内容が変わっても、解答の肝はいつも同じワンパターンですので、上記のようにルールを守り、キーワードをすべて盛り込んで解答すれば高得点が得られます。
実技試験(面接試験)に向けて
ロープレ試験は緊張するけれど、合格のハードルは低めです。落ち着いて優しい声とまなざしで臨めば大概はOKです。
緊張することを想定してイメージトレーニングしておきましょう。
ロープレは基本に忠実に
実技試験は、養成学校で学んだスタンス(受容、共感、自己一致)でアイビイのマイクロカウンセリングのモデルでいうところの基本的かかわり技法、傾聴ができていればOKです。
無理して解決法まで進む必要はありません。
ざっくり言うと、礼儀と挨拶と相づち、相手が話したくなるような質問をすればOKってことですね。
面接試験の段取りを知っておくこと
当日、緊張して慌てないように、面接試験の段取り↓を知っておく必要があります。
■試験会場では、採点者2名の前で、クライアント役の方に対してロープレを行ないます。 ■試験会場に入ると、自身のカバンなどを棚に置き、ハの字に置かれた片方の椅子に座ります。 ■まず、クライアントの名前や簡単なプロフィールが書かれた紙を渡されます。ここでクライアントの名前を覚えます。 ■あとはご自身のタイミングでスタートです。挨拶から始めましょう。 ■アラームが鳴ったらロープレ終了です。
ロープレ終了後の口頭試問は事前にいくつか用意しておき暗記しておくこと
■アラームが鳴ったらロープレは終了します。その後すぐに、採点者2名から質問があります。 ■採点者からの質問は、 「クライアントの相談はどのようなことでしたか?」「クライアントの問題は何だと思いますか?」「この先、面談をどのようにすすめていこうと思いますか?」というような質問がなされます。 落ち着いてしっかりと答えればOKです。正解はありませんが、ご自身が想定できることはすべて解答したほうが点数が上がりやすいと思います。 ■口頭試問の時間に制限がありますので、解答にはできるだけ早口で情報量を多く話したほうが点数を取りやすいと思います。 (加点方式のように感じました) ■最後に、「なぜキャリアコンサルタントを目指そうと思ったのか?」の質問がありますので、これには、あらかじめ解答を用意しておき、短時間ですらすら述べられるように練習しておきましょう。
合格対策ポイントの紹介は以上です。
ぜひ一発合格を目指してがんばってくださいね!
ちなみに私が受講した養成学校(講座)はリカレント↓です。
https://www.recurrent.co.jp/cc/?gclid=Cj0KCQjw18WKBhCUARIsAFiW7Jyp3cNUDDJLucKeeln8nRzixA1yGbpYdMSypD8yn6u64RqtKub4zH4aAoGjEALw_wcB